君と星空をながめながら。

‧✧̣̥̇‧boys only‧✧̣̥̇‧

読書日記

 

サマセット・モーム

女ごころ

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戯曲って小説として読むとどこかテンポの速さ、場面に置いていかれてる感じがしないでもない。

 

美貌の未亡人メアリーはESFP?損得よりも自分が惹かれるものに引っ張られるタイプ。

金も地位も持っている英国高官のエドガーではなく、女性の心を掴むのが得意なロウリーを選んだのはきっとそこにあるはず。

数年後にはロウリーにとって3度目の離婚となってしまうか、若しくは浮気性に悩まされるのに離れられないメアリーの姿が思い浮かんでしまう。

 

自分を求めてくれるダメな人に惹かれて尽くしてしまう。

メアリーとはそういう人。

 

 

美しい女性は無条件に男性を惹き付け、女性の思うがまま男性を振り回す。たとえ貧しい哀れな1人の男性を自殺に追い込んだって、誰も美しい女性を責めたりなんかしない。

女ごころとは、実に残酷。

 

 

モームから見た女性像はこうでもあるのかと皮肉めいたような、でも嫌な感じはしない。

 

そういう女性、現実に実在するもの。